実は、クルーズ船のシアタールームって好きなんですよね。
夜に大きなショーを行うシアターではなく、小さな映画館のほう。
お昼頃から深夜にかけて映画やドキュメンタリー番組が流されていることが多いです。
座っている乗客も疎らで、賑やかな船内から少し離れた、
ひっそりとした空間が何とも言えません。

普段のクルーズでは船内新聞には殆ど目を通さない私ですが、
何故かこの日は、シアタールームが気になってしまい、
1日のイベントスケジュールをチェックしたのでございます。

ん？

何とも気になるスケジュール。しかも非公式と記載。
開始時刻は23:45、夜間飛行の深夜ラジオをを彷彿とさせるではありませんか。
これは行かなくては！

場所が分からず徘徊をしながらも、無事に到着したマーメイドシアター。
既に始まっていて、クルーズディレクターの星野さんがマイクを持ってお話していらっしゃる。
深夜イベントなので、てっきり事前に録画した映像もしくは音声を放送するものだと考えておりました。

これは、、、座ったら途中で帰れへんやつや、、、、、(汗)
直感でそう感じた私は入口付近で気配を消しながら拝聴。
にっぽん丸で世界一周した際の思い出をお写真と共にご紹介いただきました。
そして休憩という名の準備を挟んでから、星野さんの美声を聞くお時間。
ご自身が好きな曲を披露するスタイルだそうで、おそらく歌のリクエストは不可だと思われます。

深夜にクルーズディレクターが静かに歌う(＋ギタリスト2人の生演奏付き)

ご本人は姿を見ずに目を瞑って聞いて下さいと仰っていましたが、
もう、シュールすぎて。
私が今見ているのは何だろうか…とか、
どこに迷い込んでしまったのだろうか…とか。色々考えた訳です。

でも、目が離せない。
味があってジワジワくる。
噛めば噛むほど美味しいスルメのようです。　　例えが下手で申し訳ない。
毎日開催されていたら連日参加していたに違いありません。

そんな訳で、すっかり「星の部屋」のファンとなった私。
下船日に星野さんとお会いした際に前夜の感動をお伝えしたところ、
空席があるのに立っている女が居る→ 乗客なら座るはず→ きっと売店のおばさんだ！

おば…さん…

売店のおばさんですか…そうですか。
せめてオバサマにして欲しかった(´；ω；`)

下船時のお忙しい時間にも関わらず快くお写真を撮っていただきました。
本当に楽しい時間をありがとうございました。